飛んで行った分身
お客様からガラスのペーパーウェイトを書斎で使っていますとお便りをいただきました。
作曲のお供に楽譜押さえとして活用していただいています。
時には掌で転がして想像の世界に浸っていらっしゃるのかもしれません。
メロディが生まれる現場に立ち会うという幸せな役目です。
作品が自分から離れた後、誰かの手元で一役を務めている姿を見るのは不思議な感じもしますし、見えない糸で世の中と繋がっているという実感も沸いてきます。
自分の分身である作品が地球のあちこちに散らばって飛んで行くような自由な感覚を味わうことが出来るのは、もの作りという仕事の思いもしなかった喜びです。