ある晩のこと
閉店後に来客がありました。
久しぶり、外猫のきいちゃんです。
元気にしてた?暫く来ないから心配して、この前探しに行った時、声掛けたら逃げたでしょう。
随分待ってたんだよ…
「ふ〜ん。ボク、自分から来たい時に来るよ」(きい)
「お腹空いたな。ご飯ちょうだいな。うまいうまい、このしっとりしたご飯うまい。」(きい)
あれ?今日は食べた後、すぐ帰らずに居間に上がってきたの…
「今日の夕飯なあに?」(きい)
おやおや、今日は積極的だなぁ…きいちゃんはもう食べたでしょ。
「あの…ワタシの器で水飲んでるんですけど…」(くう)
お水は許してあげてね…
「メインは肉じゃがかー
僕、ジャガイモはいらないからね。肉だけちょうだい。肉だけだよ!」(きい)
束の間の滞在を満喫したのか、この後、深い闇の森の奥へと立ち去りました…
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