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ヤマガラ

一週間ほど前の朝、雛の声が賑やかだったヤマガラの巣箱が静まり返っていました。

もしかして…と、最悪の想像も頭をよぎり、胸がつまる思いでした。

それでも親鳥は時々やってきて、ひまわりの種を食べていく。

きっとまだどこかに雛がいて、育てているのかもしれないと小さな希望を胸に過ごしていました。


とうとう親鳥の姿も見えなくなり、やっぱりもう戻ってこないのかも…と落ち込んでいたその矢先。


今朝、親鳥がふいに姿を現したのです。

そのあとを追うように、なんと雛鳥たちも!

ふっくらした5羽ほどが近くの木にとまり、ピィーピィーさえずっていました。

私の手に乗って、ひまわりの種をとる親鳥。

それをクチバシで丁寧に砕いて、雛たちに与えている様子はまるで、

「ここに来ればごちそうがあるよ」と教えているようでした。


いつか、あの雛鳥たちも親鳥のように、手にちょこんと乗ってくれる日が来るかもしれません。

そんな日を楽しみに、これからも静かに見守っていきたいと思います。


 
 
 

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