山下清展へ
- tukinote
- 5 時間前
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くうの調子が安定してきて、車での外出ができそうだったので、定休日に山梨県立美術館で開催中の「山下清展」に行ってきました。
美術館の敷地にはバラ園や彫刻が点在し、木陰も多く、犬連れの人やベビーカーを押した人たちがお散歩を楽しんでいました。
私たちもくうをカートに乗せて、ゆっくりと歩きました。

紅葉が少しずつ始まり、澄んだ空気がとても気持ちよかったです。
カフェのテラス席に座ると、お隣の席の年配の女性が声をかけてくださいました。
以前飼っていた犬も晩年は足が悪くなったそうで、くうを見て想いが重なるところがあったようです。
「こうやって一緒に連れてきてもらって、幸せなワンちゃんね。頑張ってね」と、
くうにやさしく話しかけてくださいました。
その言葉を聞いて、きっとその方と暮らしていたワンちゃんも、とても幸せだったのだろうなと思いました。
いつの日か私も、そんなふうに人と犬を見て思う日が来るのかもしれません。
その方のほかにも、くうに温かい言葉や眼差しを向けてくださる方がいらっしゃいました。
穏やかな秋の午後に、やさしい気持ちが胸に広がった一日でした。
山下清展では、貼り絵が工芸品のように緻密で美しく、とても素敵な作品をたくさん鑑賞できました。
絵や作品を観るとき、私はいつも「自分の部屋に飾るとしたらどれがいいだろう」と妄想します。
その部屋自体が空想の部屋なのですが、この絵が暮らしの中にあったらどんなに素敵だろうと思えるのです。
今回の展覧会には、そんなふうに“飾りたい”と思う貼り絵がたくさんありました。
帰り道、夕陽に染まった雲が美しく、南アルプスの山並みや、陽が沈んだ後に輪郭が浮かび上がる八ヶ岳が見えると、
「ああ、帰ってきたなぁ」と愛おしく感じました。














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